輻射熱とは

熱の伝わり方には「伝導」、「対流」、そして「輻射」の3つがあります。
伝導は物体から物体へ熱が伝わることで、暖房器具でいえば湯たんぽのように、直接体にあてて暖を取るものがこれにあたります。
対流は温められた空気が上昇する性質によって熱を伝えることで、ファンヒーター、エアコンなどです。これらは器具自体はほとんど熱くなりません。温かな空気を吹き出すことで熱の流れを作り、部屋を温めていく方式です。
そして「輻射」は、遠赤外線の形で熱が伝わることです。焼いた石を置いておくと、石が熱を発するため、近くに寄っただけで温かい感じがしますよね。このときに感じる熱が輻射熱です。こたつや薪ストーブ、そして太陽熱も輻射熱に入ります。
蓄熱暖房機はこの輻射を利用しています。暖房機の内部に蓄熱レンガを設置しておき、夜中など、暖房を使用していない時間帯にレンガを熱しておき、熱を発生させるというしくみです。
蓄熱式の使用感は、「陽だまりのような」または「太陽のような」温かさといわれることがよくありますが、それは太陽と同じ性質を持つ輻射熱を利用しているためです。
遠赤外線の性質として、部屋の空気だけでなく、壁や床、家具などまでまんべんなく温めるため、部屋全体が温まり、戸の開け閉めをしても冷えづらいという特徴があります。ただし一方ではしっかりと温まるまでには時間がかかるというデメリットもあります。

Comments are closed.